正しい杖の使い方、お教えします♪①準備編


足腰の強い味方「杖」!!
「転ばぬ先の杖」という言葉があるくらいですので、お使いになられている方も多いと思います。
施設自宅杖more使い方秋田教えます
杖というと、年配の方が使うものとイメージしやすいですが、実はケガの時などに使う「松葉杖」も、「杖」の文字が入っています。子どもには、うらやましく思えるようで、傘などで真似をする元気な姿も見かけますね。一説によると、杖は人間が一番最初に作った道具とされており、負傷した人が山、森の中で落ちている木の棒を支えにしたのが始まりで、古くは王様の権威の象徴としても使われていたそうです。

歴史上人間の歩行に寄り添ってきたとも言える杖!正しく使うことで安定した歩行の手助けとなり、身体を支える面を広くする事ができます。正しく使えば歩行時の負担の軽減、バランスの安定などが見込めますが、間違った使い方は、かえって負担をかけてしまうことがありますので、ぜひ、歩行の手助けとして上手に活用してみてください。

今回は、上のイラストのようなT字杖(一本杖)の基本的な使い方をご紹介します。

**注意**
以下の使い方は基本的な使い方です。痛みがある箇所である場合などは医師の方、福祉用具専門相談員のかたなどにご相談くださいね。

【step:1 杖を正しく握りましょう!】
T字杖は握る部分の短い方が前、長い方が後ろになるように持ちます。
秋田介護杖の持ち方more
また、握り方は写真(↑)のように、人差し指と中指の間で挟むように握ります。
しっかり密着できるので体重がかけやすく、安定して持つことができます。

【step:2 杖を正しく持ちましょう!】
杖を持つのは痛い足の方?利き手?いいえ…実はどちらでもありません。意外と間違いやすいのがどちらに持つか?なのですが、杖は痛くない側の足の手で持ちます。右足が痛い方であれば左手・左足が痛い方であれば右手で持ちましょう。
杖の使い方more秋田コラムページイメージ

【step:3 杖は適切な長さに調整しましょう!
さて、いよいよ歩きたいところですが、杖は長さも肝心です!長さは適切ですか?
杖の長さは、立ったときの腰骨の位置(大転子)か手首の位置。杖を15~20センチほど前に出したとき、肘が30度程度に曲がる長さが理想的と言われています。
介護杖の長さmoreコラム秋田
※腰が曲がっている方はそれより、2~3センチ高いと歩きやすいと言われていますが個人差がありますのでご相談されることをおすすめします。

さて!今回のコラムは杖の正しい使い方、準備編でした。
次回は歩行編。杖を使うときの歩き方について
お伝えします!!

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2017-08-07 | Posted in コラムNo Comments » 

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