通所リハビリテーションとは?最近増えているリハビリ型デイサービスとは?


前回のコラムでは「通所介護(デイサービス)」の内容についてお伝えしました。

今回はその続き、デイサービスとよく似た日帰りサービスに通所リハビリテーションについて、ご説明します!!

●「通所リハビリテーション」
「デイケア」と呼ばれることもありますが、あまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか?リハビリテーションのとおり、機能の回復を目的とした通所施設です。

例えば・・・高齢になると転倒や急な体調変化による「入院」を経験される方も多くなります。いつもと違う身体状況・自宅と違う環境での病院生活。退院後には、「筋力の低下」や、自宅でちゃんと元通りの生活ができるか等の「不安」が残ります。
そういった方の在宅生活の継続を支援するため、デイサービスに専門的なリハビリが加わったものが通所リハビリテーションです。
※入退院の事例についてはあくまで一例です。

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サービスの提供を行うことができるのは、医師が配置されている施設(老人保健施設・病院・診療所など)となります。また、通所リハビリテーションを利用できるのは≪心身の機能回復や、日常生活の自立を図るために、”リハビリテーションの必要がある”と医師が認めた場合≫です。

 

≪通所リハビリテーション(デイケア)での一日の流れ≫

AM:職員が迎えに来た車で施設へ行く(途中他の方が同乗することもあります)
→到着後、血圧や体温測定などの健康チェックを受ける
→入浴等のサービスや随時リハビリ(施設によります)
→昼食の提供→昼休み(ベッドや布団で休むことが多い)
PM:レクリエーションや趣味活動、随時リハビリ
→おやつの提供・談笑
→職員同伴にて帰宅

一日の流れは、通所介護(デイサービス)と大きく変わりはありませんが、
リハビリを目的とした施設ですので、リハビリを行う専門の職員が配置され個別にリハビリ受け、定期的にリハビリ内容の見直しが行われます!
注意点としては、一般の通所介護(デイサービス)に比べ利用料がやや高くなります。また、リハビリの必要性がある場合に利用が可能となり、リハビリ計画が立てられているため、基本的に外出行事(買い物レクなど)はほとんどありません。

いかがでしょうか?
通所リハビリテーションは名前のとおり「リハビリ」を行うことが目的の通所施設です。

 

さて、実は・・・もうひとつ、近年増加傾向にある、通所系サービスがあります。
●「リハビリ(機能訓練)特化型デイサービス」です。

リハビリ(機能訓練)特化型デイサービスは、本来、通所介護(デイサービス)施設に分類される介護施設のひとつです。最近耳にすることが多くなりましたが、新しい制度の施設というわけではありません。通所介護(デイサービス)の施設のうち、機能訓練に重点を置いている施設が、リハビリ(機能訓練)特化型デイサービスと呼ばれることが多くなっています。※現段階では、しっかりした線引きがありませんので、ご注意ください。

それって、通所リハビリテーション(デイケア)と同じじゃないの?
と、間違いやすいのですが、一般にリハビリ(機能訓練)特化型デイサービスと呼ばれる施設は、従来からの通所施設との違いがポイントです。

①午前だけ・午後だけというように半日単位でサービスの提供をする
食事や入浴の提供がない

などが、大きな特徴です。※一般例です
また、通所リハビリテーションと違い、医師からの指示がない場合でも利用ができます。

自宅で入浴も食事もできるけれど、筋力維持のため機能訓練を受けたい!という方や受診や家のこともあるから、午前だけ・午後だけ通いたいという方にも通いやすい施設ではないでしょうか?

注意点としては、機能訓練の提供が「専門職」ではない場合があることです。※通所リハビリテーションは、リハビリの専門職である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が配置されています。

さて、前回から2回に渡り「通所」施設をご紹介してきました。
ここまでで、ご自身に合う施設の種類が見つかればいいのですが、
知れば納得・・・でも「わからない!」・「どれを選べばいいの?」となりやすいのが、
「介護サービス選び」ではないかと思います。

次回は通所系施設のコラム最終回!!
選び方や、各施設の特徴を比較してお伝えします!!

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2017-06-04 | Posted in コラムNo Comments » 

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