介護が必要になるのはどんなとき? 要介護の3大要因!


介護が必要になるのはどんなとき? 要介護の3大要因!

要介護原因秋田 人生80年時代が人生100年時代に変わろうとしている昨今。男性の半数が84歳まで、女性の半数が90歳まで生きる時代となりました!介護予防や健康寿命が話題になる一方、気になるのはやはり「介護が必要になった」場合のこと。

 今回はH28年厚生労働省の発表データをもとに要介護の3大要因を見ていきます!!
(以下平成28年度の国民生活基礎調査より)

介護が必要になった主な原因
1位…認知症※ (18.0%)
※以前には痴呆症とも言われていましたが、現在は「認知症」の言葉に統一されています。

2位…脳血管疾患(脳卒中) (16.6%)

3位…高齢による衰弱 (13.3%)

平成28年度の調査では「認知症」が1位との結果となりました。また、2025年には、認知症患者の割合は5人に1人とも言われています。

認知症って?

かつては痴呆症ともいわれていましたが、現在は「認知症」の言葉に統一されています。アルツハイマー型認知症が多く知られていますが、認知症とは脳細胞の働きが悪くなるなどの原因により障害が起こり、生活に支障が出ている状態をいいます。それを引き起こす原因は、疾患などさまざまです。

 公式な定義には、『後天的な脳の病気により正常に発達した知的機能が全般的かつ持続的に低下し日常生活に支障を生じた状態』とされています。

認知症の治療は?

認知症高齢者薬治療リハビリ 現在、根本的治療法はまだ確立されていません。治療としては、症状を軽くする「対症療法」が主ですが、”「軽度認知障害」の状態において対策を行うことが有効”などということが分かっています。また、脳の一部を圧迫しているなど一部の場合には、治療が可能な状態もあります。※軽度認知障害とは、記憶力、言語能力、判断力、計算力、遂行力などに多少の問題が生じていることが確認できるものの、日常生活に支障がない状態のことです。

認知症ってすべて忘れてしまうこと?

認知症介護どうなる 残念ながら、研究が進んでいる現在でも「認知症=なにもわからない」というイメージは根強くあります。しかし、「何もかも分からない」ということではありません。認知症は進行性のものではありますが、そのスピードは人それぞれです。

認知症と物忘れを比較し「すべて忘れる」と表記されることがしばしあります。例えば、朝ご飯の「メニューの一部」を忘れてしまう場合には物忘れ。朝ご飯を「食べたこと」を忘れてしまう場合認知症。…この二つを比較する場合に後者に「すべて」という表記がなされる場合があります。しかし、その場合も、「食べる動作」や「移動」などは可能な事も多く、「習慣」としてきたことは保たれるケースも多くあります。

なぜ認知症で介護が必要になる?

健康な人も、介護が必要な人も、「唯一無二」。介護を要する原因もまた人それぞれですが、認知症の場合、一例として、道を覚えることが難しかったり、顔を見ても誰かわからなかったり…そんなことが続いた場合「閉じこもり」の傾向になる場合があります。その結果、外出を控えることによる筋力の低下や気持ちの落胆などからくる食欲不振などが介護が必要になる状態につながる事があります。しかし、反対にそういった状態にならないよう、その予防として介護サービスを利用される場合も多くあります!!

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健康な人も、介護が必要な人も、「唯一無二」。
2025年には5人に一人の割合で発症するといわれ、広く知られるようになってきた認知症。不安をイメージされることも多いと思います。ですが、”認知症=生活を続けることが出来ない”ということはありません。「閉じこもり」などを予防していくことで、「その方らしい生活」を続けることができることもあります!!そして、認知症や介護への理解を深めることは「ご自分やご家族の将来と向き合う時間」へ、つながります…

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※コラムの内容は身体状況などにより、あてはまらない場合もあります。

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資料※平成28年国民生活基礎調査の結果 
平成28年国民生活基礎調査の概況 IV 介護の状況

 

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2017-10-25 | Posted in コラムNo Comments » 

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