楽しい おいしい 安全 ♪高齢者 や 介護 が必要な方の 食事 について③


「楽しい・おいしい・安全!」

食べることが苦痛になると、食事量が減ったり、食事の時間そのものが嫌になったりしてしまうこともあります。ご自身やご家族の食事について、考えてみましょう!!

≪③:食事の準備はできていますか?≫
小さい時、嫌いな食べ物は目を閉じて鼻をつまんで~ということをした経験はありませんか?
不思議と、少し味を感じにくくなったような気分になりましたよね!
理由はいろいろありますが、「脳への伝達情報が減る」というのもポイントなんです!!

目を閉じてると口に入る映像が脳に伝わりませんし、鼻をつまむと近くなってくるはずの食材の香りも感じにくくなります。

では、こちらを読んでみてください。
♪ほかほかの湯気が立つお味噌汁!
♪白くツヤツヤのご飯!
♪みずみずしいお浸し!
♪いい香りただよう煮魚!
♪よく冷えた器に盛られたフルーツ!

文字からでもおいしそうですよね!!
食事アドバイス高齢介護秋田食卓moreイメージ
食事は、これらの「情報」が脳内に伝達されることでおいしく感じられます!

そこで♪
食事介護高齢者アドバイスイメージmore秋田介護食

今日のワン“モア”ポイント:食事をする準備はできていますか?

・食事のための環境づくりをしてみましょう♪
例:①いつもはベッド上で食べているが、可能であれば食卓について食べる。リハビリにもなります
(ベッド上で食べる場合は、テーブルの上の物を片付けたり、ベッドを起こした際に膝下にクッションをおくと姿勢が楽になります)
②夕食や天候の悪いときは部屋を適切な明るさにして食べる。食欲にもつながります♪

・食事を感じる♪まずは見てみましょう、伝えてみましょう!!
①ご自分で食べることができる方:食べる前に一通り食事を見ましょう!(どんなものがあるか?あたたかいか?冷たいか?など)
②ご家族など食事を介助されている方:まずは、これから食事であることを伝えます!口へ運ぶ前に、献立の説明をしたり、一皿ずつ目の前に持って行ったりしてみましょう!(何があるかを伝える・どんなもの?あたたかい?冷たい?においは?など)
目で見たり、耳で聞いたりする情報は脳が「これから食べるもの」をイメージする上で非常に重要です。

人間は、加齢とともに、噛む力や飲み込む力、消化機能にも衰えが生じてきます。
耳が遠くなる方がいるように、においの感じ方や、味の感じ方が変わる場合もあります。しかし、食事の環境が整うことで「食べたい」「おいしい」「たのしい」の気持ちが増えることもあります♪

食事は、ベッドから離れることでリハビリにもつながる時間です!
栄養をとり、ベッドから離れる時間があることで、皮膚状態の改善にもつながりますし、
少しずつベッドから離れる時間を長くすることができれば、ご高齢の方に多い昼夜逆転などの改善も期待できます。
ぜひご参考になさってみてください!

※身体状況などにより、あてはまらない場合もあります。

***あとがき******
「食事は義務?」
食事は、人間にとって必要不可欠です。だからこそ、「ちゃんと食べないと…」と心配の種にもなることがあります。しかし、食事をする方が食事を「義務」と感じてしまっては、せっかくの食事も「苦痛」になりかねません。「おいしく・楽しく・安全に♪」。食事が楽しみな時間であれば、それに超したことはありませんね♪

 

合同会社more ロゴマークあきたの介護に関わるすべての方へ
~「高齢化日本一の秋田」を「日本一高齢者が暮らしやすい秋田」に~

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2017-08-21 | Posted in コラムNo Comments » 

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